
ジュークボックス・ミュージカル『アンド・ジュリエット』を見てきました。
元々は年の終わりのということで有給使い切り、ならびに引越しの準備を進めるため、適当に有給を3日間取ったのですが、引越しの準備だけしてリラックスできないのが嫌だった私は、急に思い立って住むヨークシャー近郊でやっている演劇・ミュージカルの演目をチェック。
気になっていた『アンド・ジュリエット』が近くに巡業で来ていて、マチネがあったので思わず予約。私1人でプラプラする時は、何もかも急だったりするのです。余談が過ぎました。
概要
シェークスピアの悲劇『ロミオとジュリエット』をベースに【もしジュリエットが死んでいなかったら?】という仮定を2000年代~2010年代のアメリカンポップスで描く物語。
このミュージカルでの2000年代〜2010年代のアメリカンポップスというのは、ポール・マッカートニーに次いで全米1位を獲得している楽曲数が多い、スウェーデンの音楽プロデューサーのマックス・マーティンの楽曲を指します。下記の曲がマックス・マーティンによりプロデュース・作曲され、このミュージカルで使用されてます。
- Larger than Life / バックストリート・ボーイズ
- I Want It That Way / バックストリート・ボーイズ
- …Baby One More Time / ブリトニー・スピアーズ
- Domino / ジェシー・J
- I Kissed a Girl / ケイティ・ペリー
- It’s My Life / ボン・ジョヴィ
- Since U Been Gone / ケリー・クラークソン
- Can’t Stop the Feeling! / ジャスティン・ティンバーレイク 等
この手のミュージカル用に書き下ろされた曲ではなく、既存の曲を使ったミュージカルはジュークボックス・ミュージカルと言われて、よく知られるものだと『マンマ・ミーア』が王道でしょうか?
所感
ウィリアム・シェイクスピアの妻、アン・ハサウェイ役の人がかなり声出てなくて(高音・低音共に出ず、何ら声ひっくり返ってた)、かなり辛そうだぞ思ってたら、3曲目の終わりで劇場長?が出てきて、「すみませんが、代役を立てますので10分程度お待ちください」と。開演してから代役を立てる判断って初めての経験です。
本人は「いや、まだ舞台立てる」って開演前はいってたんだろうけど、きっと上が判断を下したんだろうな。最終的に20分ほど待って再開。
代役のアンに切り替わっても、マイクの調整が時間内にできなかったのか、1幕の終わり近くまでずっとマイクこもってて、聞き取るの大変でした。最終的に1幕の締めの曲前で袖に捌けるタイミングあって、それ以降は直したんだろうか、ちゃんと聞き取れるし、下手に聞こえませんでした。本当に音響は大事ですね。
70年代から90年代生まれはおそらくみんな知ってる曲を使ってるとはいえ、ベースはロミジュリに現代のガールズパワーとかLGBTQ+などを扱ってるので、正直ストーリー自体は万人受けはしないかも。特に若めの女性〜働き盛りの女性にハマりそうな感じです(= 使用楽曲を聞いて育った世代)。実際観客は7割は女性だったかな。
曲それぞれは流行りのポップソングではあるが、演出と歌振りによってこのミュージカル用に書かれたんじゃないかと思えるほど各シーンにピッタリ。ストーリーをざっくり作って、それに合わせてあった曲・歌詞を探していったのかな?それともマックス・マーティンの曲・歌詞を一通り見て、そこからストーリーを作っていったのかな?なんにせよ、めちゃくちゃ頭を使ったに違いない (誰目線なのさ)
また、やっぱり歌っている人が変わると曲のニュアンスも変わるなと思いました。具体的には、”I’m Not a Girl, Not Yet a Woman”は当時は成人になりたてのブリトニーが歌うから「私は少女じゃない」という意味になるけど、ノンバイナリーという設定の役であるメイが歌うと、少女じゃないという意味より、「女性ではないし…」とか暗示するものは変わってくるなと。
正直こういった表現は日本語で難しそうだし、『ブック・オブ・モルモン』でも同じこと書いたけど、日本で公演したらどこまで伝わるかはわかんないかな。英語が分かるのとシェイクスピアについて分かってるとより楽しめるというかそれが前提な感じ。ま、当たり前か。
ただ、英語版ウィキペディアを読んでいたところ、演出チームの一人が日本語版公演を検討している旨をインタビューで言及したらしく、どうやるのかちょっと気になるところ。
そして、役者陣はUKツアーだったり、ウェストエンドで経験つんでる人ばかりではありましたが、他の演目やテレビ映画作品で見た聞き覚えはなかったです。

ただシェイクスピア役の方だけ、ずっと声は聞き覚えあるし、顔もどこかで見覚えるなとずっと考えていたのですが、答えは公演中に出ませんでした。
帰りに調べたら、ワン・ダイレクションやレオナ・ルイスを輩出した『Xファクター』というオーディション番組で優勝、また彼のシングル曲が盗作されたということで一時期話題になってました。調べてスッキリ。
途中で代役を立てたり、マイクの不調で(私の)緊張の糸が切れてしまったのもあり、あまり集中してみれたかと言うと微妙なので、また見る機会があれば改めてみたいなと思います。
そういや、ヨークシャーに住んでほぼまる4年になるのですが、舞台をヨークシャーで見るのが初めて、このリーズにある劇場 “The Grand Theatre & Opera House Leeds” には初めて訪問しました。
買い物だったり外食だったりで真横を通ることはよくあって、ぱっと見小さそうな気がしてたのですが、キャパは約1500人のようです。しかも、近代的なデザインではなく、ゴシック様式・ロマネスク様式を踏襲してます。

また、この劇場で気になった公演があれば、また予約して来たいものです。
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