
鉄道発祥の国イギリスには、
日本の新幹線の技術を使った電車が走っているのはご存知ですか?
その名も「AZUMA」。
(由来は、日本語の「東」の和名「あずま」から来ているみたいです)
ダラムにある日立製作所で作られています。
パーツは極力イギリス国内製を中心に
欧州メーカーのを採用しているようです。
Azumaはロンドン・キングスクロスから
イギリス東海岸沿いを走り、
イギリス北東部(リーズ・ヨーク・ニューカッスル・リンカーン)および
スコットランド・アバディーンやインバネスへ運行しています。
先日用事でロンドンに行くため、
Azumaに乗る機会がありました。
ですので、写真とプチレビューをどうぞ!
乗車前 – “Hairline Cracks”
実はAzumaに乗る約1週間前に、
同じモデルの車両にヒビが見つかりました。
(イギリス南部エリアを運航するGreat Western Railwayも同モデルを使用)
この事態が公表された5月8日土曜日は、
調査及び緊急メンテナンスになり
大規模な運行障害が発生しました。
5月8日に利用予定だった人は、
指定期間での振替利用、返金手続きをすることになりました。
そして、もれなくというか
予想通り5月9日から5月14日の運航にも
影響が出ました。
どうしても大使館の予定を別日に変えることができないため、
私は5月13日にロンドン日帰りを強行することになりました。
Leeds to London Kings Cross
私、イギリスへ再移住してから長距離の電車、
ロンドン中心部へ行くのが初めて。
Azumaの初乗車でワクワクするどころか、
お上りさん&キャンセル等の恐怖でキンチョーw
朝6時起きでいいのに乗り遅れとキャンセルの恐怖により朝4時起き(笑)
8:46 リーズ発のAzumaへ乗車 (Standard Class)
車内は赤でまとめられて、とても綺麗です。

出発してから、車内はシーン。
今までの電車はなんだったんだと思うくらい、
静かです。静かすぎて寝れちゃう。
特にPacerって言われるバスを電車へ改造した車両を始め、
既存のディーゼル電車とかめっちゃうるさいから、
Azumaの静かさは、革命的です。
うるさくて有名な都営大江戸線もAzumaを見習ってほしいです。
平日の朝ということもあって、
ビジネスマンらしき方がちらほら。
まだまだコロナを警戒しているので、
人の量は通常よりまばらかと思っていましたが、
まあ先ほどご紹介した「Hairline cracking」のせいで
それなりの乗車率です。
コロナのため、現在座席予約必須になってます。
どの座席も下の写真のように紙が刺さってます。

座席には電源あり(USBソケットはなし)、
洋服などをかけるフックあり、Wi-Fiもあります。
背もたれはかなりまっすぐなので、座り心地はそれなり。
リクライニングはできなかったと思います。

ちゃんとダイニングカーがありますが
どこぞの航空会社みたいに携帯電話で食事やスナックの購入し、
座席へ持ってきてくれるサービスもあるようです。
※コロナで、ダイニングカーでの食事の提供をしてないとみた。

Kings Cross to Leeds
17:33 ロンドン・キングスクロス発のAzumaの予定でしたが、
キャンセルになり数分早い
17:30 ロンドン・キングスクロス発のAzumaに乗りました。
キャンセルの理由は、記事前半で紹介した
同モデルでのヒビの発見により詳細調査を行うためです。
持ち帰りの夕飯を買うとか色々考えた上で、
電車1時間前に駅へ。
電光掲示板に予約された電車が表示されず、
「あれ、私もしかして勘違いしてた?」と思いました。
なので、近くにいたLNERのスタッフへ聞いてみた。
そしたら、
「17:33の電車?キャンセルしてないよ。
もうちょっと待ってみて。準備中だと表示されないんだ。」
とスタッフに言われ、その時は納得しました。
でも、定刻10分前になっても表示されない。
National Rail Enquiries (イギリス全土の時刻表等のサイト)にもないし、
流石におかしいと思い、別のスタッフへ声を掛けました。
「うん。キャンセルだね。次の電車に席予約しちゃうから」
「はい、これ。今から出るヨーク行きの電車に乗って。
そして、そこで乗り換えて」と下の紙を渡されました。

すでに出発5分前だったので、プラットフォームへダッシュ。
ただ、電車とプラットフォームの電光掲示板は
行き先を表示してないし、
その上まったく違うところへに行ってしまったら怖いし、
プラットフォームに立っていたスタッフにまた聞いてみた。
「多分これだと思う」「もう時間だから乗っちゃいなさい」って言われる。
もうこれ、JRさんとかだったら、
絶対こんなこと言われんよなwww
しょうがないから、出発3分前に電車に飛び乗る。
Azumaは、出発2分前にドアを完全に閉めるのでギリギリ。
アナウンスを聞くまで、ものすごく緊張しました。
全く知らないところへドナドナされたら
今日中に家に帰れないかも・・・と思いました。
まあ私が勘違いしてたのがそもそも悪いんですが・・・
私の乗る予定だった電車の最終目的地はリーズだと思っていたんですよ。
キャンセルの公表時に同刻にリーズ行きがなかったので、
「ラッキー!キャンセルされなかったわー」という認識でした。
私の予約票にはどこ行きの電車とかの情報がなく、
ネットにはすでに自分が予約した電車の情報も消えており、
自分の予約した電車がどこ行きなのかの謎は当時闇の中。
(リーズ近くの観光都市ハロゲート行きだったようです。)
スタッフに聞いても全く違う情報が伝えられるし、
もう誰も信じられないw
アナウンスを聞いて、方向は一緒ということで一安心。
安心しても乗り換えのことを考えて、全くリラックスできず。
地獄でした。

車内は同じようにキャンセルの被害にあった人もいたようで、
朝より断然乗車率は高かったです。
その後、ヨークからリーズへ別の電車に揺られ、
約3時間の旅が終わりました。
予約の仕方
Trainlineや各鉄道会社の予約ページから予約できます。
(参照: イギリスの鉄道チケットとお得な買い方)
なお、全てのキングスクロス・イギリス北東部
およびアバディーンやインバネス間列車が
Azumaで運行しているわけではありません。
ですので「絶対Azumaに乗ってやるんだ」という方は
TrainlineのAzuma Train Timetableを確認してください。
また、今回は行き帰り両方とも
Standard Classに乗っていますが、
First Classという日本でいうグリーン車みたいなのもあります。
First Classに何があるかというと、
次の通り。
- 食事と飲み物
(時間によって、提供される食事は朝ごはんか軽食か異なります) - リクライニングできるシート
- 足のスペース広め
- 無料のWi-fi
StandardとFirstじゃ、£30ほど価格が違うので注意です。
(正直£30ほどの価値があるかは私にもわかりませぬ)
電車・新幹線がお好きな方には是非乗っていただきたいです。
初Azuma良かったですし、普通のルートより30分早い!
これからロンドン行くことがあれば、
積極的にAzumaを使っていきたいと思っています。