Posted in Travel - England

Keighley & Worth Valley Railway

8kmに及ぶ保存鉄道である
Keighley & Worth Valley Railwayに乗って
ちょっと途中下車の旅をしてきました。


この鉄道は、ウェストヨークシャーのKeighley (キースリー)が始点で
同じくウェストヨークシャーの
Oxenhope(オクセンホープ)という小さな町が終点になっています。

鉄道オタクの夫曰く、一時期は地元民の足として、
ブラッドフォードやハリファックスに直で行くこともできたようですが、
多くの人々が車に乗ることができるようになり、
保存鉄道に姿を変えたんだとか。

現在は映画やドラマのロケ地や、
英文学でお馴染みのブロンテ姉妹ゆかりの地を巡ることができます。

Keighley

この保存鉄道の始点であるキースリーへは、
ウェストヨークシャーの都市であるリーズやブラッドフォードから
1時間弱でアクセスできます。

ロンドンからだとおそらく最短3時間半ぐらいかな?

なお、この保存鉄道駅とNational Railの駅が連結してるので
すぐに・簡単に乗り換えできます。

土曜の午前中ということもあって、
親子もよく見ましたが、大人の姿もたくさん。

しかも、ビール一杯を片手にwwww

Platform at Keighley Station

機関車が一度車両から離れ、
先頭に移動するのを見ました。

以下の写真は、車両から離れる前です。

Steam Engine

Haworth

Ingrow駅、Oakworth駅と通過し、
ブロンテ姉妹ゆかりのHaworth (ハワース)へ。

英文学専攻の方には、
ブロンテ姉妹は馴染みが深いらしいのですが・・・
ブロンテ姉妹をご存知ない方のために、軽くご説明。

イギリスのヴィクトリア時代を代表する小説家姉妹です。
シャーロットは『ジェーン・エア』、エミリーは『嵐が丘』、
アンは『ワイルドフェル屋敷の人々』を発表し、
イギリス文学に多くの影響を与え、
ここでの義務教育で必ず触れる作品なんだとか。

2011年には、『ジェーン・エア』は何度目かの映画化もされました。

余談ですが、
ひと昔前にやっていた深夜番組の『恋のから騒ぎ』のテーマソングは、
ブロンテ姉妹の一人である、
エミリーによって書かれた『嵐が丘』を元にしてるんだとか。

ぜひ、以下の曲を聴きながら、ハワースをめぐって欲しいです笑。
ハワースでこの曲を口ずさみながら、
歩いているアジア人がいたら多分それは私←

ただですね、私、ブロンテ姉妹の小説苦手でして・・・
かつ、昔ブロンテ姉妹の美術館?も行ったことあるので、
今回のぶらり旅では割愛!

ただただランチをしました。

行き先は、Cobbles & Clay!
通常営業時はポットやカップの絵付けなどができるカフェです。
今回の訪問は3回目で、Haworthに来る度にここでお茶してます。

Cobbles and Clay

ご飯もケーキも美味しいです。
今回注文したランチは、Cajun chicken flatbread。

カップやお皿も可愛いので、インスタグラム向きです笑

観光バスが到着する前の朝の早い時間が
地元の人が利用するなどし比較的空いてます。


その後、電車に乗って、終点のOxenhopeまで行き、
博物館に行く予定でしたが閉館しており(!)、
即戻る電車に乗り込んで、
お酒を飲みつつ、風景を見ながら帰ってきました。

車内にはバーがついてるので、
地酒を飲みながらゆったりもできます。
お酒だけじゃなくて、お菓子やおつまみもあります。

結果として、大人の皆さんは
一日乗車券(2021年7月現在: £18)を買って、
お酒を飲みながら、どこにも降りず、電車に揺られ続け、
おしゃべりされてる方もいらっしゃいます。

興味がありましたら、
ぜひヨークシャーまで足を伸ばしてくださいませ。

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Azuma – 新幹線 in the U.K.

Azuma – LNER at Leeds Station

鉄道発祥の国イギリスには、
日本の新幹線の技術を使った電車が走っているのはご存知ですか?

その名も「AZUMA」。
(由来は、日本語の「東」の和名「あずま」から来ているみたいです)

ダラムにある日立製作所で作られています。
パーツは極力イギリス国内製を中心に
欧州メーカーのを採用しているようです。

Azumaはロンドン・キングスクロスから
イギリス東海岸沿いを走り、
イギリス北東部(リーズ・ヨーク・ニューカッスル・リンカーン)および
スコットランド・アバディーンやインバネスへ運行しています。

先日用事でロンドンに行くため、
Azumaに乗る機会がありました。
ですので、写真とプチレビューをどうぞ!


乗車前 – “Hairline Cracks”

実はAzumaに乗る約1週間前に、
同じモデルの車両にヒビが見つかりました。
(イギリス南部エリアを運航するGreat Western Railwayも同モデルを使用)

この事態が公表された5月8日土曜日は、
調査及び緊急メンテナンスになり
大規模な運行障害が発生しました。

5月8日に利用予定だった人は、
指定期間での振替利用、返金手続きをすることになりました。

そして、もれなくというか
予想通り5月9日から5月14日の運航にも
影響が出ました。

どうしても大使館の予定を別日に変えることができないため、
私は5月13日にロンドン日帰りを強行することになりました。

Leeds to London Kings Cross

私、イギリスへ再移住してから長距離の電車、
ロンドン中心部へ行くのが初めて。

Azumaの初乗車でワクワクするどころか、
お上りさん&キャンセル等の恐怖でキンチョーw

朝6時起きでいいのに乗り遅れとキャンセルの恐怖により朝4時起き(笑)

8:46 リーズ発のAzumaへ乗車 (Standard Class)

車内は赤でまとめられて、とても綺麗です。

Azuma 車内

出発してから、車内はシーン。

今までの電車はなんだったんだと思うくらい、
静かです。静かすぎて寝れちゃう。

特にPacerって言われるバスを電車へ改造した車両を始め、
既存のディーゼル電車とかめっちゃうるさいから、
Azumaの静かさは、革命的です。
うるさくて有名な都営大江戸線もAzumaを見習ってほしいです。

平日の朝ということもあって、
ビジネスマンらしき方がちらほら。

まだまだコロナを警戒しているので、
人の量は通常よりまばらかと思っていましたが、
まあ先ほどご紹介した「Hairline cracking」のせいで
それなりの乗車率です。

コロナのため、現在座席予約必須になってます。
どの座席も下の写真のように紙が刺さってます。

Reservation Card

座席には電源あり(USBソケットはなし)、
洋服などをかけるフックあり、Wi-Fiもあります。

背もたれはかなりまっすぐなので、座り心地はそれなり。
リクライニングはできなかったと思います。

Seats in Azuma

ちゃんとダイニングカーがありますが
どこぞの航空会社みたいに携帯電話で食事やスナックの購入し、
座席へ持ってきてくれるサービスもあるようです。
※コロナで、ダイニングカーでの食事の提供をしてないとみた。

座席の裏の”Let’s eat at your seat”

Kings Cross to Leeds

17:33 ロンドン・キングスクロス発のAzumaの予定でしたが、
キャンセルになり数分早い
17:30 ロンドン・キングスクロス発のAzumaに乗りました。

キャンセルの理由は、記事前半で紹介した
同モデルでのヒビの発見により詳細調査を行うためです。

持ち帰りの夕飯を買うとか色々考えた上で、
電車1時間前に駅へ。

電光掲示板に予約された電車が表示されず、
「あれ、私もしかして勘違いしてた?」と思いました。

なので、近くにいたLNERのスタッフへ聞いてみた。
そしたら、
「17:33の電車?キャンセルしてないよ。
もうちょっと待ってみて。準備中だと表示されないんだ。」
とスタッフに言われ、その時は納得しました。

でも、定刻10分前になっても表示されない。
National Rail Enquiries (イギリス全土の時刻表等のサイト)にもないし、
流石におかしいと思い、別のスタッフへ声を掛けました。

「うん。キャンセルだね。次の電車に席予約しちゃうから」

「はい、これ。今から出るヨーク行きの電車に乗って。
そして、そこで乗り換えて」と下の紙を渡されました。

手書きの予約票

すでに出発5分前だったので、プラットフォームへダッシュ。

ただ、電車とプラットフォームの電光掲示板は
行き先を表示してないし、
その上まったく違うところへに行ってしまったら怖いし、
プラットフォームに立っていたスタッフにまた聞いてみた。

「多分これだと思う」「もう時間だから乗っちゃいなさい」って言われる。
もうこれ、JRさんとかだったら、
絶対こんなこと言われんよなwww

しょうがないから、出発3分前に電車に飛び乗る。
Azumaは、出発2分前にドアを完全に閉めるのでギリギリ。

アナウンスを聞くまで、ものすごく緊張しました。
全く知らないところへドナドナされたら
今日中に家に帰れないかも・・・と思いました。

まあ私が勘違いしてたのがそもそも悪いんですが・・・

私の乗る予定だった電車の最終目的地はリーズだと思っていたんですよ。
キャンセルの公表時に同刻にリーズ行きがなかったので、
「ラッキー!キャンセルされなかったわー」という認識でした。

私の予約票にはどこ行きの電車とかの情報がなく、
ネットにはすでに自分が予約した電車の情報も消えており、
自分の予約した電車がどこ行きなのかの謎は当時闇の中。
(リーズ近くの観光都市ハロゲート行きだったようです。)

スタッフに聞いても全く違う情報が伝えられるし、
もう誰も信じられないw

アナウンスを聞いて、方向は一緒ということで一安心。
安心しても乗り換えのことを考えて、全くリラックスできず。
地獄でした。

Azuma – LNER at York Station

車内は同じようにキャンセルの被害にあった人もいたようで、
朝より断然乗車率は高かったです。

その後、ヨークからリーズへ別の電車に揺られ、
約3時間の旅が終わりました。

予約の仕方

Trainlineや各鉄道会社の予約ページから予約できます。
(参照: イギリスの鉄道チケットとお得な買い方

なお、全てのキングスクロス・イギリス北東部
およびアバディーンやインバネス間列車が
Azumaで運行しているわけではありません。

ですので「絶対Azumaに乗ってやるんだ」という方は
TrainlineのAzuma Train Timetableを確認してください。

また、今回は行き帰り両方とも
Standard Classに乗っていますが、
First Classという日本でいうグリーン車みたいなのもあります。

First Classに何があるかというと、
次の通り。

  • 食事と飲み物
    (時間によって、提供される食事は朝ごはんか軽食か異なります)
  • リクライニングできるシート
  • 足のスペース広め
  • 無料のWi-fi

StandardとFirstじゃ、£30ほど価格が違うので注意です。
(正直£30ほどの価値があるかは私にもわかりませぬ)


電車・新幹線がお好きな方には是非乗っていただきたいです。
初Azuma良かったですし、普通のルートより30分早い!
これからロンドン行くことがあれば、
積極的にAzumaを使っていきたいと思っています。

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Posted in Money and Saving, Travel

Railcard

前回の記事で「Railcard」を持っていると
チケットが安く買えるという話をサラッとしたと思いますが、
今回はその詳細です。


National Rail – Railcard

Railcardとは、特定の条件を満たした人のみに発行される
割引証明カードのようなものです。
£30で1年間最大1/3引きの運賃で、切符が購入できるようになります。

Railcardはいくつも種類があり、それぞれ条件が異なります。
種類と購入条件は次の通りです。

  • 16-25 Railcard (16歳以上25歳未満)
  • Two Together Railcard (自分自身と特定の1人が一緒に旅行する場合)
  • Family & Friends Railcard (大人と一緒に子供が一緒に旅行する場合)
  • Senior Railcard (60歳以上)
  • Disabled Person Railcard (電車の移動を難しくするような障害がある場合)
  • Network Railcard (16歳以上の人がSouth Eastエリアを移動する場合)
  • Veterans Railcard (イギリスの退役軍人)
  • 26-30 Railcard (26歳以上30歳未満)
  • 16-17 Saver (16歳及び17歳)


Veterans Railcard以外は
イギリスにYMSや旅行、移住で来た日本人に
一つは申し込み可能なものがあるのではと思います。

また、自分にベストなRailcardは、公式ホームページで診断できます。

そしてRailcardのメリットは、運賃の割引だけではありません。

National Railの提携先での割引や特典が受けられます。
提携先の例は以下の通りです。

  • YHA (ユースホステル)
  • 劇場
  • Virgin Experience Days

Railcardの種類によって提携先は異なりますので、
各ページの「Offer」をご確認ください。

Railcardの入手・受け取り方法

Railcardの入手・受け取り方法は、以下の通りです。

  • 駅のチケット窓口で申込書を提出し、代金を払う。
    その場でRailcardが受け取れます。
  • National Railのページで購入し、郵送してもらう。
  • National Railのページで購入し、アプリに入れる。

旅行及び短期滞在などの国内アドレスがない場合は、
アプリか駅のチケット窓口での購入のオプションに限られます。

ただし、一部には3年有効なRailcardがありますが、
3年間有効なRailcardはオンラインでの取り扱いのみとなってます。

Railcardを買うべき距離や乗車頻度

購入前に最低どれだけ電車を使うか、
交通費はいくらになるか試算して、
Railcard分の£30を大きく超えたときは買い時です。

以下、Railcardの購入是非の判断基準の参考として、
ロンドンからスコットランドへ電車で
一回でも往復する場合はあったほうがベター。

もっと短い距離で言うとロンドン・ウェストヨークシャー間を
1回往復する場合もRailcardがあったほうが良いです。

ミルトン・キーンズやブリストルへの一回往復は
Railcardの恩恵はほぼないです。
ブリストル – ロンドン間 Off-Peak Return: £57.25 (£86.80)
ミルトン・キーンズ – ロンドン間 Off-Peak Return: £13.85 (£21.00)

ただ、ここまで読んでいただいて、
もしかしたら「短期滞在や旅行でも本当にお得なの??」と
疑問に思われている方がいるかもしれないので、
私の昔の実例をご紹介させていただきます。
※()がRailcardなしの運賃。Railcardの有無関係なく価格は2021年3月調べです。

ある時の一ヶ月のイギリス滞在

  • マンチェスター空港 – 北ウェールズ間 Off-Peak Return: £34.55 (£52.40)
  • 北ウェールズ – ロンドン間 Off-Peak Return: £69.65 (£105.60)
  • 北ウェールズ – リーズ間 Off-Peak Return: £59.65 (£90.40)
  • ブラッドフォード – リーズ間 Anytime Single: £2.35 (£3.60)

Railcard有の交通費: £166.20
Railcard無の交通費: £252

Railcardが年間£30なので、
実際に節約できた金額は£55.80です。

実際はこれ以外にも電車に乗っている記憶があるのですが、
データがないので確認できませんでした。

もちろん、上記の運賃試算は、
「チケットを分割」するトリックを使ってないので、
分割するとまた運賃は大きく変わりますので注意です!


参考になりましたでしょうか?
ぜひRailcardを使って、
お得に切符を買っていただければと思います。では!

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