在外の皆さん、在外選挙の手続きは済んでますか?
今から海外に行く皆さんは、
出国する前に在外選挙の手続きができること知ってましたか?
海外に住んでるから日本の政治には関係ないとか、
いろいろおっしゃる方は多いですが。。。。
あくまで私は今も日本国民ですので、
日本の政治に参加するために
在外選挙の手続きを先日済ましました。
参考まで、一般的な手続きの流れと個人の経験、
加えて、出国前にできる手続きの話をご紹介したいと思います。
在外選挙とは
海外に住んでいる人が、外国にいながら国政選挙に投票できる制度を「在外選挙制度」といい、これによる投票を「在外投票」といいます。在外投票ができるのは、日本国籍を持つ18歳以上の有権者で、在外選挙人名簿に登録され、在外選挙人証を持っている人です。
外務省: 在外選挙とは
有権者であれば、日本にいれば投票は当たり前にできることです。
しかし、1998年以前は在外日本人が投票することができず、
在外日本人の団体が控訴し、違憲だと認められたことによって
この制度は始まりました。
(その当時は、現制度と異なり色々制約があったようです。)
在外選挙人名簿への登録
在外選挙人名簿に登録されないと、
「在外投票」できないのですが、
登録方法には2種類あります。
出国時申請
すっかり私は出国前にし忘れてしまったのですが、
コロナ禍の中という状況下、地方へ移住予定の方には
かなりおすすめの方法です。
- 転出届提出時に、在外選挙人名簿への登録を申請
本人確認書類を提示、申請書を提出します。 - 移住後に、在留届を提出します。
- 在外選挙人名簿に登録されると、
「在外選挙人証」が交付されます。
(受け取りに、大使館に来館か郵送か選べるはずです)
※平成30年から出国時申請ができるようになったようです。
在外公館申請
出国前にし忘れた?え、仲間ですね。私もです←
来てしまったら、この方法です。
- 在留届を提出します。※提出してないとできません。
- 住んでいる地域を管轄する大使館・総領事館に行きます。
なお、2021年5月現在、在英大使館では
コロナにより申請や受取に予約が必要になってますが、
これに関しては予約は要らないとのことです。
※電話で確認済み
(私個人のロンドンへの移動については、
Azuma – 新幹線 in the U.K.をどうぞ) - 指示に合わせて、申請書を記入します。
なお、大使館ホームページや外務省ページに申請書があるので、
印刷して前もって記入しておくと時間が省けます。
本籍情報と
住んでいる住所のカタカナ表記を記入する必要があるので
前もって確認しておきましょう。
例) West Yorkshire → 西ヨーク州、Derbyshire → ダービー州 等
書き方は、在ストラスブール日本国総領事館の見本が分かりやすいです。 - 受け取り方法に合わせて、書類を記入します。
私は郵送だったので、封筒に自分の住所を書くなどでした。

在外選挙人名簿への登録後
書類を提出した後に何が起きるかというと・・・・
住んでいる地域に3ヶ月住んでいることが条件なので、
条件が満たされたタイミングで
書類が最終居住地の選挙管理委員会に送られます。
選挙管理委員会に到着・処理されて、
ようやく「在外選挙人証」が発行されます。
その「在外選挙人証」は、
お住まいの地域を管轄する大使館あるいは総領事館に送られ、
申請者に以下のような連絡が来ます。

私は、お知らせメールを受け取った次の日には
手元に届きました。

この流れを見て、分かっていただいたと思うのですが、
めっちゃ時間がかかります。
まず、移住したばっかりであれば
3ヶ月条件が満たされるまで待つことになります。
すでに3ヶ月以上住んでいても
そもそも郵送で申請することはできないので
大使館・総領事館に出向き、
日本の選挙管理委員会から処理されるの待つしかないです。
私は5月の頭に大使館に行って、
6月の半ばに在外選挙人証が届いたので
1ヶ月半程度かかりました。
しかし、大使館の方いわく所要時間は平均3ヶ月程度だとか。
今年の10月までに衆議院選挙が行われる予定です。
この選挙に間に合わせるためには、今がギリギリだと思われます。
在外投票をしたいと思っている方!
思ってすぐできるものではないので、
在外選挙人証の申請だけでも是非すませましょう。