調べても情報が少なかったので、
参考までに海外転居前に自分が実際にやった
確定申告の方法をお話したいと思います。
2020年12月の経験ですので、
状況が異なっている場合があります。
あくまで参考程度にしていただき、
詳細は税務署にお問い合わせください。
普通の会社員の方で特に申告内容がない場合は、
退職時に年末調整とかしてくれたりしますが・・・
退職時の調整がなかったり、掛け持ちバイトだったり、
保険やふるさと納税の控除がある場合は、
海外転居の年の確定申告もすべきです。
海外転居時の確定申告では、
大きく分けて、「2つ」方法があります。
- 納税管理人を立てる
- 自分で確定申告を終わらせておく
それぞれの方法でメリット・デメリットがありますので、
自身の状況に合わせて選んでください。
納税管理人を立てる
出国前にある特定の書類を出すことで、
出国後以降は指定した代理人宛に納税書類を送ってもらい、
確定申告を始め、必要事項を自身の代わりにやってもらう方法です。
海外に行く側の人間がすることは、
「所得税・消費税の納税管理人の届出書」を
納税管理人を定めた時か出国の日までに、税務署に直接提出か郵送します。
納税管理人は、誰でもなれますが、
自分の税金の手続きをお任せすることになるので、
本当に信頼できる家族や、税理士を立てるのがベターです。
所得税法上の非居住者でも、
毎回確定申告をしなければならない事項(不動産所得等)がある場合は、
納税管理人を立てる以外のチョイスはないです。
(参照: https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1923.htm)
出国前の忙しい時に紙一枚で、
税金の手続きを他の人に後回しお任せできます。
自分で確定申告を終わらせておく
書いた通り、出国前に申告書類を提出します。
税務署の方に確認したところ、以下の方法でできます。
- 申告書を印刷し、郵送
- 必要書類を持って、税務署へ訪問及び申告
(コロナ禍では、税務署内での相談・申告は電話による予約制) - e-Tax ※申告の年の分が対応済みになっている場合
自分で確定申告を終わらせるためには、
提出時までに必要な納税証明書や源泉徴収票等が全てないとダメです。
つまり、退職してすぐ海外に移動する場合は、
社内上の手続きが即時終わらない&源泉徴収票は受け取れないため、
渡航前に自分で確定申告は難しいと思われます。
また、生命保険に加入している人、
国民年金を払っている人は納付証明書があると思いますが、
一定の時期でないと発行できなかったはずです。
→ これも渡航前に自分で確定申告が難しくなる原因になります。
(書類が揃わないので。)
一時帰国時に申告する
税務署の方には、納税管理人が立てらない場合などで、
還付申告であれば、「一時帰国の際にしたらどう」という提案も受けました。
還付申告の場合であれば、5年前まで遡れます。
その際に特別な書類を使うわけではなく、通常の申告書で提出します。
しかし、すでに該当年の申告書を提出してたけど、
控除額が間違ってたとか、配偶者控除を書き忘れたとかの場合は、
対応が異なってくるので注意です。
先程の説明を踏まえた上で、
実際の私の確定申告の経験です。
私の渡英前の確定申告経験&方法
私は2020年10月末で仕事を退職し、12月に渡英予定でした。
また、できれば家族にも納税管理人を頼みたくないというのと、
渡英後も確定申告が必要になる項目もなかったため、
前もって、令和2年度の確定申告をすることにしました。
まずは、ことの始めに、
ネットで調べた内容の確認&対応の詳細を得るため、
「国税局電話相談センター」に電話しました。
優しいおじさま(だと思う)が対応してくださいました。
海外赴任ではなく、
海外移住で当分帰ってこない。
納税管理人の制度があるのは知っているが、
特に渡航後も申告する事項もないので、
移住前に申告をしていきたいと思っている。
そして、実際にできると聞いた。
私の認識は合ってるか、など
私の状況を説明して、質問責めしました。
そして、税務署へ訪問したいことも伝えました。
ただ年末ということもあり、
渡英日まで相談予約がいっぱいのため
自力で申告書を記入することに・・・
最初は「マイナンバー持ってるなら、e-Taxでできるよ」
って言われたんですが、
「あ、令和2年分の申告はまだe-Taxでできないわ」
って相談員自身でお気づきになって、
結果「税務署のホームページから申告書印刷できるから、
それに書いてください」になりましたwwww
前年に自力で確定申告をしていたましたが、
コロナにより基本控除の額の変更になったので、
電話越しにおじさまと一緒に収入額の計算もしていただきました。
あと、おそらく、あまりそういう質問されることがないんでしょうね。
「ちょっと待ってくださいね」ってよく言われましたw
後日、自分で国税庁のホームページに
掲載されている確定申告のマニュアルを睨めっこ。
確認のため、自分で控除額を再計算することにしました。
何回やってもおじさんに言われた額と合わない。
そして、気づいた。おじさん、計算が抜けているぅぅぅええ!!!危ない、危ない、そのまま書くとこだったぞ。
申告書を5回ほど確認し、12月半ばに簡易書留で送りました。
申告書を受け取りましたという証明書は発行できるようですが、
返信用封筒を入れるなどする必要があるのと、
発行される時にはおそらく日本にいないので止めました。
(そのやり方は、国税局のホームページ見てください)
そして、年明け1月半ばに、実家に還付金のお知らせが届きました。
口座にも還付金の入金が確認できました。
当時イギリスの役所仕事にまた頭を抱え始めたので、
実家から還付金のお知らせが届いたという知らせを聞いた時、
日本の仕事の早さに1人でめっちゃ感動してました。
夫には私の感動は全く伝わりませんでしたwwwww
私の確定申告との戦いはあっという間に終わりました。
自分で確定申告したことある人は
結構簡単にできるのでは?と思います。
もちろん窓口で相談しながらやった方が安心感があるので、
コロナじゃなければ窓口でやりたかったし、
初めての確定申告の場合は、ほんとに自力でやるのは辛いと思います。
以上、簡単な海外転居前の確定申告のオプションと
私自身の経験でした。
あくまで私の経験ですので、詳細は税務署と国税局のページをチェックしてください。